インテリアデザイナーになるには?4つの進路と身につけたいスキル

インテリアデザイナーになるための4つの進路と身につけたいスキルを紹介する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は、編集部が厚生労働省・文部科学省などの公的機関や資格の実施団体の公開情報を調べて独自に執筆しています。試験日程や受験資格、給付制度は変わることがあるため、最新の情報は各団体の公式サイトで確認してください。

インテリアデザイナーになりたい。でも、大学に行くべきか、専門学校がいいのか、それとも社会人からでも間に合うのか分からない。そんな方も多いはずです。

結論から言うと、インテリアデザイナーになるには決まった1本の道はなく、進路は大きく4つに分かれます。どの道でも、図面と提案の力を実際の仕事で使える形にしていくことがゴールです。

この記事を読むと、4つの進路の違いと、今の立場から何を始めればいいかが分かります。

目次

インテリアデザイナーになるには、資格がいるの?

先に結論

インテリアデザイナーを名乗るために必須の免許や資格はありません。厚生労働省の職業情報サイトでも、就くために必要な資格は特にないと説明されています。

『資格がないとなれない仕事だと思っていた』という声、よく聞きますよね。実は、資格がなくても仕事に就けるんです。

ただ、資格が要らないことと、誰でもすぐなれることは別の話です。図面を描く力、素材や家具の知識、相手の希望を形にする提案力は、どの道を選んでも身につける必要があります。

どんな仕事をする人なのか

インテリアデザイナーは、住宅・オフィス・ホテル・店舗などの室内空間をデザインする仕事です。大型の商業施設や、鉄道車両・船舶の内装に関わることもあります。

仕事の中身は、大きく次の2つに分かれます。

仕事の種類主に扱うもの例えばこんな場面
空間のデザインと計画間取りの使い方、床・壁・天井の仕上げ、照明の配置小さなカフェの内装を、席の並びから照明まで考える
インテリア製品のデザイン家具、カーペット、カーテン、照明器具などホテルの客室用に、空間に合う椅子や照明をデザインする

仕事全体の流れをもっと詳しく知りたい方は、インテリアデザイナーとは?仕事内容となり方の全体像から読むとつかみやすいですよ。

資格はどんな時に役立つ?

資格は「なるための条件」ではなく、「知識があることを相手に伝える材料」と考えると分かりやすいです。

例えば、住まいの相談を受ける会社では、インテリアコーディネーターの資格があると話が早いことがあります。間取りの変更や大きな改修まで手がけたいなら、建築士を目指す道もあります。

補足

どの資格がどんな働き方に効くのかは、インテリアデザイナーに役立つ資格で詳しく比べています。

4つの進路を比べると、どこが違う?

違いは「学ぶ順番」と「現場に出るタイミング」

4つの進路は、ゴールは同じでも、知識を先にまとめて学ぶか、仕事をしながら覚えるかが違います。どれかが正解というより、今の生活と性格に合うかで選ぶものです。

『結局どの道が一番いいの?』と思いますよね。ここでは4つの進路を、身につくもの・現場に出るタイミング・向いている人で比べてみます。

比べる点大学・短大専門学校社会人スクール・通信講座現場からのたたき上げ
学ぶ場所建築学科、デザイン系学科、生活科学系の学科などインテリア学科、建築学科など仕事を続けながら通うスクール、オンラインや通信の講座デザイン事務所や内装工事会社などの職場
身につくもの建築やデザインの理論、幅広い教養、設計の基礎製図、CAD、素材、プレゼンなど実務寄りの技術図面の読み方、CADの操作、資格試験の知識実際の現場の段取り、職人さんとのやり取り
現場に出るタイミング卒業後が中心卒業後が中心(実習やインターンで早めに触れる学校も)学びながら転職先を探すことが多い最初から現場にいる
向いている人建築士も視野に入れて、じっくり学びたい人早めに実務の技術を身につけて働きたい人今の仕事や生活を続けながら準備したい人未経験でも職場で覚える覚悟がある人
気をつけたい点学科によってインテリアの比重が違う学校ごとに得意分野や課題の量が違う一人で続ける工夫が要る入口になる求人を探すのに時間がかかることも
インテリアデザイナーになる4つの進路を、大学・短大、専門学校、社会人スクール・通信講座、現場からのたたき上げで比べた図解

大学・短大に進む道

大学の建築学科やデザイン系の学科では、建物の成り立ちやデザインの考え方から学べます。設計の土台を広く持てるのが強みなんです。

建築士の資格まで目指したい場合も、大学で指定の科目を修めておくと、試験に向けた道がつながりやすくなります。ただ、学科によってはインテリアより建物全体の設計が中心になるので、授業の中身を確かめておきましょう。

専門学校に進む道

専門学校は、製図やCAD、素材、プレゼンといった、仕事ですぐ使う技術を集中して学ぶ場所です。文部科学大臣が認めた課程を修了すると「専門士」の称号も得られます。

学年ごとの学ぶ中身や、学校の比べ方はインテリアデザイナーの専門学校の選び方でまとめています。

社会人スクール・通信講座で学ぶ道

すでに働いている方は、仕事を続けながら学べるスクールや通信講座を使う方法があります。夜や週末に通うコースや、オンラインで受けられる講座もあります。

一定の条件を満たすと、厚生労働省の教育訓練給付制度で受講費用の一部が支給される講座もあります。対象かどうかは講座の案内や厚生労働省の検索システムで確かめてみてください。

現場からのたたき上げで入る道

デザイン事務所のアシスタントや、内装工事会社、家具の販売など、インテリアに近い仕事から入って経験を積む道です。現役デザイナーのそばで実務を覚えることは、学校だけでは身につかない力を育てるうえで大切だとされています。

一方で、働きながら図面やCADを自分で勉強する時間も必要になります。社会人から目指す場合の詳しい進め方は、未経験からインテリアデザイナーになる方法を見てみてください。

進路は組み合わせることもできる

4つの進路は、どれか1つを選んだら終わりというものではありません。途中で別の道を足す人も多いんです。

例えば、大学で建築を学んだあと、インテリアを深めるために専門学校へ進む人がいます。専門学校を出て働き始めてから、仕事の幅を広げるために資格の講座を受ける人もいます。

組み合わせの例こんな人に合う
大学で建築を学ぶ、その後インテリア系の学校で学ぶ建物全体と室内の両方を分かるようになりたい人
専門学校を出て就職、働きながら資格の勉強をする実務を早く始めて、あとから知識の裏付けを足したい人
関連職で働く、並行して通信講座で図面とCADを学ぶ収入を保ちながら少しずつ準備したい社会人

『一度決めた道から外れたら終わり』と思わなくて大丈夫です。今の自分に足りない所を、あとから別の学び方で補えばいいんです。

高校生・大学生・社会人で、道筋はどう変わる?

立場によって「今できること」が違う

同じインテリアデザイナーを目指していても、高校生と社会人では使える時間も選べる進路も違います。今の立場で手が届く一歩から始めるのが近道です。

ここが大事なところです。進路の比較表だけを見ても、『じゃあ自分は今何をすればいいの?』となりやすいんですよね。

そこで、立場ごとに道筋の例をまとめました。

高校生の場合

高校生のうちは、進学先を選ぶことが一番大きな決断になります。大学に行くか専門学校に行くかで迷ったら、まずはどんな授業があるかを見比べるところから始めてみてください。

高校生の道筋の例
  1. インテリアや建築の雑誌、住まいの写真集を見て、好きな空間の傾向をつかむ
  2. 大学や専門学校の資料を取り寄せ、授業内容と卒業後の進路を比べる
  3. オープンキャンパスで実際の課題作品や設備を見る
  4. 進学先を決め、入学までに手描きのスケッチやパソコン操作に慣れておく

大学生の場合

建築やデザイン系の学科にいる方なら、すでに設計の基礎を学んでいる途中です。インテリアの比重を高めたいなら、課題でインテリアを扱うテーマを選んだり、インテリア系の資格の勉強を始めたりする方法があります。

インテリアと関係のない学部の方は、ダブルスクールで夜間や通信の講座を使う、卒業後に専門学校へ進む、といった道もあります。

社会人の場合

社会人から目指す時は、「学び直してから応募する」か「関連する仕事に就いてから経験を積む」かの2つに分かれます。

例えば、家具やインテリア用品の販売、内装工事の会社、CADオペレーターなどは、インテリアの現場に近い仕事です。今の経験が生かせる場面も意外と多いんです。

立場最初の一歩の例次に考えること
高校生大学・専門学校の資料を見比べるどちらの学び方が自分に合うか
大学生(建築・デザイン系)インテリアを扱う課題に力を入れる就職先の業態をどこにするか
大学生(他の学部)夜間や通信の講座を調べる卒業後に専門学校へ行くかどうか
社会人学び方と働きながら通えるかを調べる関連職から入るか、学んでから応募するか
高校生・大学生・社会人の立場ごとに、インテリアデザイナーを目指す最初の一歩と次の段階を示した図解

身につけたいスキルは?チェックリストで確かめる

4つの力をバランスよく

仕事で求められるのは、図面を描く力、CADなどの道具を使う力、素材や法規の基礎知識、そして相手の希望をくみ取る提案力です。どれか1つだけでは仕事になりにくいので、少しずつ全部を伸ばしていきましょう。

『センスがないと無理なのでは?』と心配になる方もいますよね。実は、センスは知識と練習で磨ける部分が大きいんです。

ここでは、インテリアデザイナーに求められるスキルを4つに分けて、身につけ方と合わせて表にしました。

スキル中身身につけ方の例
図面を描く・読む力平面図、展開図、天井伏図などを描き、読み取る製図の授業や講座、自分の部屋を測って図面にする練習
CADや3Dソフトを使う力図面をパソコンで描き、完成予想図(パース)を作る学校や講座の授業、ソフトの体験版での練習
素材・家具・照明・法規の基礎床材や壁材の特徴、家具の寸法、照明の種類、守るべき決まりテキストでの学習、ショールームや家具店での実物確認
提案力・伝える力相手の希望を聞き取り、図やパースで分かりやすく見せるプレゼン課題、家族や友人の部屋の模様替え案を作る

家具・建築・素材の知識に加えて、人がどう動き、どう感じるかという人間工学や心理学の知識も求められる仕事です。

使うソフトの種類や覚える順番は、インテリアデザイナーが使うCADと3Dソフトで詳しく紹介しています。

今の自分のスキルを確かめるチェックリスト
  • 自分の部屋の広さを測って、簡単な平面図を手で描ける
  • 好きなお店や部屋の写真を見て、なぜ心地よいのか言葉にできる
  • 床や壁の素材の名前を、いくつか挙げられる
  • パソコンで図形を描くソフトを触ったことがある
  • 誰かの希望を聞いて、案を2つ以上出したことがある
  • 1つの作品を最後まで仕上げて、人に説明したことがある

当てはまる数が少なくても、心配はいりません。チェックが付かなかった所が、これから伸ばす場所だと考えてみてください。

作品をまとめる力も大切

就職や転職の時には、これまでに作った図面やパース、模型をまとめたポートフォリオを見せる場面が多くあります。学んだことを「見せられる形」に残していく習慣は、早めに付けておくと後が楽ですよ。

まとめ方のコツは、インテリアデザイナーのポートフォリオの作り方で紹介しています。

今日からできる練習の例

学校や講座に入る前でも、身の回りでできる練習はたくさんあります。

例えば、自分の部屋をメジャーで測り、方眼紙に平面図を描いてみてください。家具を置いた時に人が通れる幅が残るかを考えるだけでも、立派な設計の練習になります。

  • 好きなカフェの席の並びと照明の位置を、帰ってからメモに描き起こす
  • 家具店で、椅子やテーブルの高さと座り心地の関係を確かめる
  • 家族に「どんな部屋にしたいか」を聞き、模様替えの案を2つ作って見せる

こうした練習の積み重ねが、学校に入ってからの理解の早さにつながります。

インテリアデザイナーになりたい人のよくある相談

迷いの多くは「進路選び」と「今からで間に合うか」

インテリアデザイナーになりたい人から寄せられる相談は、大学か専門学校かという進路の迷いと、年齢や経験への不安が中心です。ここでは代表的な3つに答えます。

インテリアの仕事を目指す人からよく寄せられる相談を、要約して紹介します。

相談1「高校生です。専門学校と大学、どちらがいいですか」

インテリアデザイナーを目指す高校生から、とても多い相談です。

結論から言うと、どちらにもよさがあります。早く実務の技術を身につけて働きたいなら専門学校、建築士まで視野に入れて設計の基礎を広く学びたいなら大学が合いやすいです。

『どっちが有利なんだろう』と考えるより、「卒業した時にどんな作品を持っていたいか」から逆算してみてください。授業や課題の中身を見比べると、自分に合う方が見えてきます。

相談2「家具や雑貨をデザインしたいのですが、インテリアデザイナーでいいのでしょうか」

インテリアデザイナーになりたいけれど、本当は家具や生活の道具を作りたいのかも、という相談です。

インテリアデザイナーの仕事には、家具・照明・カーテンなどの製品をデザインする分野もあります。ただ、室内空間全体を考える仕事が中心の会社も多いので、どちらに興味が強いかは早めに整理しておきましょう。

「空間を考えるのが好き」なら内装寄り、「1つの物を形にするのが好き」なら製品デザイン寄りの学科やコースを選ぶと、遠回りが減ります。

相談3「社会人で未経験です。今からでも目指せますか」

働きながら建築パースやインテリアの仕事を目指したい、という社会人からの相談もよく見かけます。

実際に、社会人スクールや通信講座で学び直してから転職する人、家具や内装に近い仕事から入る人がいます。必要な資格がない仕事なので、年齢よりも「何を作れるか」が見られやすいんです。

補足

学び方の選択肢を一度に見比べたい方は、インテリアデザインの学び方を比べた記事が参考になります。

最初の一歩は何から始める?

まずは「学び方」と「学ぶ場所」の情報を集める

どの進路に進むにしても、最初にやるのは情報集めです。学校や講座の案内を見比べると、授業の中身や通い方の違いが具体的に分かります。

『何から手を付ければいいのか分からない』と止まってしまう方も多いですよね。そんな時は、次の順番で進めてみてください。

進路を決めるまでの流れ
  1. この記事の比較表で、気になる進路を2つに絞る
  2. その進路の学校や講座の資料を取り寄せる
  3. 授業の中身、作品づくりの量、卒業後の進路の支え方を見比べる
  4. 説明会やオープンキャンパス、体験授業に参加する
  5. 通いやすさと続けやすさも含めて、進路を決める

資料を取り寄せるのは、申し込むこととは違います。見比べるための材料をそろえるだけなので、気軽に始めて大丈夫です。

インテリアデザイナードットコム

インテリアの学び方を比べたい方へ

インテリアデザイナーへの道は、専門学校・大学・社会人スクール・通信講座・独学とさまざまです。自分に合う学び方を選ぶには、気になる学校や講座の資料を取り寄せて、学べる範囲や課題の講評、就職の支え方を見比べるのが近道です。比べ方のチェックポイントをまとめました。

無料学校・講座の資料請求と比べ方を見る

教育訓練給付制度の対象講座かどうかは、各講座の案内と厚生労働省の検索システムで確認できます。

資料で見比べたいポイント

資料を見る時は、パンフレットの写真の雰囲気だけで決めないようにしましょう。次のような所を見比べると、違いがはっきりします。

見比べる所確かめたいこと
授業の中身製図、CAD、素材、プレゼンのどこに時間をかけているか
作品づくり課題の量と、講評を受ける機会がどれくらいあるか
実務とのつながり実習やインターン、現役の人の授業があるか
卒業後の支え就職先の業態や、作品集づくりの手助けがあるか
通い方昼か夜か、通学かオンラインか、続けられる形か

資料請求でどんなことが分かるのか、届いた資料をどう比べるかは、学校・講座を資料請求で比べる方法で詳しく紹介しています。

よくある失敗

雰囲気や知名度だけで進路を決めてしまい、入ってから「思っていた授業と違った」と感じるケースがあります。授業の中身と、卒業時に手元に残る作品の具体的なイメージを確かめてから選びましょう。

よくある質問

インテリアデザイナーになるには、どんな資格が必要ですか?

就くために必須の免許や資格はありません。ただ、インテリアコーディネーターやインテリアプランナー、建築士などの資格は、知識を示したり仕事の幅を広げたりするのに役立ちます。

専門学校と大学、どちらからでもインテリアデザイナーになれますか?

どちらからでも目指せます。専門学校は実務の技術を集中して学びやすく、大学は建築やデザインの基礎を幅広く学べるのが特長です。授業の中身を比べて選ぶのがおすすめです。

絵が苦手でもインテリアデザイナーを目指せますか?

目指せます。図面やパースはCADなどのソフトで作ることも多く、手描きの上手さだけで決まる仕事ではありません。ただ、考えを伝えるための簡単なスケッチは練習しておくと役立ちます。

社会人からインテリアデザイナーになりたい場合、何から始めればいいですか?

まずは学び方の選択肢を調べ、仕事を続けながら学べるかを確かめるところから始めてみてください。教育訓練給付制度の対象講座もあるので、最新の条件は厚生労働省やハローワークのサイトで確認を。

まとめ

この記事の要点
  • インテリアデザイナーになるには、必須の資格はない
  • 進路は大学・短大、専門学校、社会人スクール・通信講座、現場からのたたき上げの4つ
  • 高校生・大学生・社会人で、最初の一歩は違う
  • 図面、CAD、素材と法規の基礎、提案力の4つをバランスよく伸ばす
  • まずは学校や講座の資料を取り寄せて、授業の中身を見比べる
インテリアデザイナードットコム

インテリアデザイナードットコム 編集部

インテリアデザイナーの仕事内容となり方、インテリアコーディネーターなど似た職業との違い、役立つ資格、専門学校や講座での学び方、就職先までを、これから目指す人の目線で整理している情報サイトです。 公式サイト

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次