インテリアデザイナーは難しい?大変なところと向いている人

インテリアデザイナーは難しいのか、大変なところと向いている人を紹介する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は、編集部が厚生労働省・文部科学省などの公的機関や資格の実施団体の公開情報を調べて独自に執筆しています。試験日程や受験資格、給付制度は変わることがあるため、最新の情報は各団体の公式サイトで確認してください。

インテリアデザイナーに憧れているけれど、「難しい仕事」と聞いて不安になっている。そんな方も多いはずです。

結論から言うと、インテリアデザイナーが難しいと言われるのは、資格が無いぶん実力で見られることと、締め切りや予算の中で調整し続ける仕事だからです。

この記事を読むと、何がどう難しいのかと、その乗り越え方が分かります。

目次

インテリアデザイナーは本当に難しい?

先に結論

インテリアデザイナーの難しさは、「なるまでの難しさ」と「続ける難しさ」の2つに分けられます。分けて考えると、何を準備すればいいかが見えてきます。

『難しいって聞くけど、何がどう難しいのか分からない』と感じますよね。漠然と不安なままだと、準備のしようがありません。

インテリアデザイナーになるのに、必須の免許や資格はありません。厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)でも、そう紹介されています。

だからこそ、「資格が無いから簡単」と思われがちです。実は、資格が無いぶん、図面や提案の実力で見られる仕事なんです。

難しさを2つに分けてみる

インテリアデザイナーの難しさを、なるまでと続けるのに分けて表にしました。

分け方主な難しさ難しく感じる理由
なるまでの難しさ実力を示す作品が要る資格ではなく、図面やポートフォリオで見られる
なるまでの難しさ実務経験を積む場が要る学校だけでは身につかない力がある
続ける難しさ締め切りに追われる開店日や引き渡し日が決まっている
続ける難しさ予算と理想の調整理想を全部入れると予算を超えやすい
続ける難しさ現場での判断図面どおりに納まらない場面が出てくる

こうして見ると、難しさの多くは「前もって知っていれば準備できること」だと分かりますよね。

インテリアデザイナーという仕事の全体像は、インテリアデザイナーとは?で紹介しています。

なるまでの難しさと、その乗り越え方は?

資格の代わりに「作品」と「経験」を積み上げる

なるまでに難しいのは、資格が無いぶん、何ができるかを作品で見せる必要があることです。学ぶ場と実務経験の場を、早めに用意しておくのが近道です。

『資格がいらないなら、どうやって実力を証明するの?』と思いますよね。そこで大事になるのが、ポートフォリオ(作品集)です。

学校の課題や自分で取り組んだ作品をまとめて、考え方の流れや図面、パースを見てもらいます。

実務経験を積む場をどう作るか

job tag では、現役デザイナーのアシスタントとして実務経験を積むことが、学校では身につかない力を育てるうえで大切とされています。

最初から自分で案件を任されることは、ほとんどありません。先輩の補助をしながら、現場の判断の仕方を覚えていくのが一般的です。

なるまでの壁乗り越え方の例
図面が描けない学校や講座で製図とCADを順番に学ぶ
作品が少ない自分の部屋やよく行くお店をテーマに、課題を自分でつくる
実務の経験が無いアシスタントや関連する仕事から入って経験を積む
何から始めればいいか分からない進路を決めて、学ぶ順番を書き出す

進路ごとの道のりは、インテリアデザイナーになるには?で4つに分けて比べています。

インテリアデザイナーの難しさを、なるまでの難しさと続ける難しさに分け、それぞれの乗り越え方を示した図解

続ける難しさと、その乗り越え方は?

大変なのは「変更」「締め切り」「予算」「現場」

仕事を続けるうえで難しいのは、依頼主の希望の変更、決まった締め切り、予算との調整、現場での判断です。どれも、段取りと伝え方でかなり楽になります。

『デザインを考えるのが仕事だと思っていたのに』という声は、実はよく聞きます。デザインを考える時間と同じくらい、調整の時間があるんです。

場面ごとの大変さと工夫

よくある場面と、その時の工夫を表にしました。

大変な場面よくある状況楽になる工夫
希望の変更工事の直前に「床の色を変えたい」と言われる決めた内容を打ち合わせのたびに記録し、共有しておく
締め切り開店日が決まっていて、工期が短い素材の取り寄せにかかる日数を先に確かめておく
予算の調整理想を全部入れると予算を超えるお金をかける所と抑える所を、依頼主と一緒に決める
現場での判断柱や配管があって、図面どおりに納まらない写真を撮ってチームで相談し、別の納め方を考える

例えば、依頼主から「やっぱりもう少し明るい雰囲気がいいんです」と言われたとします。その時に「壁の色を変える案と、照明を増やす案があります」とすぐ出せると、話がスムーズに進みます。

よくあるつまずき

変更のたびに図面だけを直し、見積もりや工程への影響を伝え忘れるケースがあります。変更が出たら「図面・見積もり・工程のどこに響くか」をセットで伝えるようにしてみてください。

仕事の流れの中で、どの段階に何が起きるかはインテリアデザイナーの仕事内容で段階ごとに紹介しています。

最初に身につけると楽になること

「向いているか」より「何を先に身につけるか」

向いている人・向いていない人で悩むより、最初に身につけると仕事が楽になることを知っておく方が役に立ちます。どれも後からでも伸ばせる力です。

『自分にはセンスが無いかも』と不安になる方もいますよね。センスは、見て、描いて、直してもらう中で磨かれていく部分が大きいんです。

それより先に身につけておくと楽になることを、リストにしました。

最初に身につけると楽になること
  • 図面を読み、寸法を正しく描き込めるようにする
  • 打ち合わせの内容をその日のうちに記録する習慣をつける
  • 素材や家具の取り寄せにかかる日数を意識する
  • 自分の案を、絵と短い言葉で説明する練習をする
  • 「お金をかける所」と「抑える所」を分けて考えるくせをつける

どれも、学生のうちから練習できることばかりです。例えば、友達の部屋の模様替えを手伝って、予算を決めて案を出してみるだけでも練習になります。

インテリアデザイナーの仕事で、最初に身につけると楽になる5つのことを示した図解

向いている人の考え方

続けやすい考え方
  • 変更が入っても「よりよくなるチャンス」と考えられる
  • 細かい作業を地道に積み上げられる
  • 人の話を最後まで聞いてから案を考える
つらくなりやすい考え方
  • 最初の案を変えることを失敗だと感じてしまう
  • 完成のイメージだけを追って、図面の確認を後回しにする
  • 自分の好みを相手に押しつけてしまう

右側に当てはまっても、心配はいりません。考え方は、経験を重ねる中で少しずつ変えていけます。

学び方から考えたい方は、インテリアデザインの学び方の比較で独学・講座・学校の違いを紹介しています。

インテリアデザイナードットコム

インテリアの学び方を比べたい方へ

インテリアデザイナーへの道は、専門学校・大学・社会人スクール・通信講座・独学とさまざまです。自分に合う学び方を選ぶには、気になる学校や講座の資料を取り寄せて、学べる範囲や課題の講評、就職の支え方を見比べるのが近道です。比べ方のチェックポイントをまとめました。

無料学校・講座の資料請求と比べ方を見る

教育訓練給付制度の対象講座かどうかは、各講座の案内と厚生労働省の検索システムで確認できます。

学生と社会人で、難しさの感じ方は違う?

立場によって「難しい」と感じる所が変わる

高校生・大学生と、社会人から目指す人とでは、つまずきやすい所が少し違います。自分の立場で先にぶつかりそうな壁を知っておくと、準備がしやすくなります。

『自分の場合は、どこが一番大変になりそう?』と気になりますよね。立場ごとに、難しく感じやすい所と、先にできる準備を表にしました。

立場難しく感じやすい所先にできる準備
高校生進学先の選び方、文系か理系かオープンキャンパスで課題の作品や設備を見比べる
大学生・専門学校生作品の数と質、実務とのギャップ課題ごとに考えた流れを記録し、ポートフォリオに残す
社会人(未経験)学ぶ時間の確保、実務経験が無いこと働きながら学べる講座を探し、関連する仕事も視野に入れる
関連する仕事をしている人デザイナー職への切り替え方今の仕事で関わった空間や図面を、作品としてまとめる

例えば、家具の販売をしている方なら、お客さんの部屋に合う家具を提案してきた経験そのものが強みになります。「この提案でどう暮らしが変わったか」を言葉にしてみてください。

社会人なら、学び方の選び方も大事

働きながら学ぶ場合は、どの学び方なら続けられるかが大きなポイントになります。独学・通信講座・社会人スクール・専門学校で、時間の使い方も質問のしやすさも違うからです。

学びの費用の一部が支給される厚生労働省の教育訓練給付制度の対象になっている講座もあります。対象かどうかや自分の条件は、ハローワークや厚生労働省のサイトで最新の情報を確認してみてください。

インテリアデザイナーの難しさについてよくある相談

相談で多いのは「何歳からでもなれるか」

難しさについての相談では、年齢や未経験からでも目指せるか、という内容が多く見られます。代表的な3つに答えます。

インテリアデザイナーは何歳からでもなれる?難しい仕事?

何歳からでもインテリアデザイナーになれるのか、難しい仕事なのか、という相談です。

インテリアデザイナーには、年齢の決まりも必須の資格もありません。社会人になってから学び直して目指す人もいます。

ただ、図面や提案の力は時間をかけて身につくものです。年齢よりも、学ぶ時間をどれだけ取れるかを先に考えてみてください。

社会人からの目指し方は、未経験からインテリアデザイナーになる方法でくわしく紹介しています。

スクールを修了したけれど、なかなか仕事につながらない

インテリアのスクールを修了してポートフォリオも作ったが、思うように仕事につながらない、という相談もあります。

こんな時は、ポートフォリオの見せ方を見直してみるのも1つの方法です。完成のパースだけでなく、課題や条件、考えた流れ、図面まで載せると、考える力が伝わりやすくなります。

1作品の見せ方の例
  1. どんな課題か(誰の、どんな空間か)を書く
  2. 広さや予算の考え方など、条件を書く
  3. 考えた案と、そう決めた理由を書く
  4. 平面図やパースで形を見せる

この順番で並べると、見る人が「この人はこう考えて形にするんだな」とつかみやすくなります。

また、いきなりデザイナー職だけを狙わず、CADの仕事やアシスタント、家具やインテリアの販売など、関連する仕事から経験を積む道もあります。

インテリアデザイナーは、すぐなれると思われがち?

インテリアデザイナーは簡単になれると思われているのが不思議だ、という声もあります。

資格が要らないこと、完成した華やかな空間が目に入りやすいことが、そう見られる理由かもしれません。実際には、図面や調整、現場の確認など、地道な仕事が多くあります。

この記事で紹介した難しさを知ったうえで目指せば、ギャップに悩みにくくなりますよ。

よくある質問

インテリアデザイナーになるのは難しいですか?

必須の資格はありませんが、そのぶん図面や作品で実力を見られます。学ぶ場と実務経験を積む場を早めに用意すれば、一歩ずつ近づけます。

インテリアデザイナーの仕事で、いちばん大変なことは何ですか?

人や案件によって違いますが、希望の変更や締め切り、予算との調整を挙げる声が多いです。記録を残す、影響をセットで伝えるといった工夫で負担は軽くなります。

センスが無くてもインテリアデザイナーになれますか?

センスは見て、描いて、直してもらう中で磨かれる部分が大きいです。まずは図面の力や伝える力など、練習で伸ばせる所から始めてみてください。

インテリアデザイナーの仕事は、AIに置き換えられて難しくなりませんか?

先のことははっきり言えません。ただ、依頼主の話を聞いて本当の希望をくみ取ることや、現場で職人さんと相談して納め方を決めることは、人が担う場面が多い仕事です。新しい道具は使いこなす側に回る、と考えておくと前向きに準備できます。

文系でもインテリアデザイナーは難しくないですか?

文系からでも目指せます。図面や寸法の基礎は学校や講座で順番に学べます。苦手意識があるなら、自分の部屋を測って平面図を描くところから慣れていくと安心です。

まとめ

この記事の要点
  • インテリアデザイナーの難しさは、なるまでの難しさと続ける難しさに分けられる
  • なるまでは、資格の代わりに作品と実務経験を積み上げることが大切
  • 続けるうえでは、変更・締め切り・予算・現場での判断が大変になりやすい
  • 記録を残す、影響をセットで伝えるなど、段取りの工夫で負担は軽くなる
  • 向き不向きより、最初に身につけると楽になることから練習する

まずは「最初に身につけると楽になること」のリストから、今日できそうなものを1つ選んでみてください。小さな練習の積み重ねが、難しさを乗り越える力になります。

インテリアデザイナードットコム

インテリアデザイナードットコム 編集部

インテリアデザイナーの仕事内容となり方、インテリアコーディネーターなど似た職業との違い、役立つ資格、専門学校や講座での学び方、就職先までを、これから目指す人の目線で整理している情報サイトです。 公式サイト

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