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インテリアデザイナーになりたくて専門学校を考えているけれど、学校がたくさんあってどこを見て選べばいいか分からない。そんな方も多いはずです。
結論から言うと、インテリアデザイナーの専門学校は「何をどの順番で学ぶか」と「作品づくりにどれだけ時間をかけられるか」で比べるのが近道です。
この記事を読むと、専門学校で学ぶ中身と、自分に合う学校を見分けるためのチェックポイントが分かります。
インテリアデザイナーの専門学校では何を学ぶ?
専門学校では、製図とCADで図面を描く力、色彩や素材・家具・照明の知識、そしてプレゼンの力を、課題を通して身につけていきます。最後は卒業制作で、学んだことを1つの作品にまとめます。
『専門学校って、具体的にどんな授業があるの?』と気になりますよね。学校によって名前や順番は違いますが、学ぶ中身はおおむね共通しています。
学年ごとの流れの例
2年制の学校を想定して、学ぶ中身の流れを表にしました。3年制や4年制の学校では、それぞれの段階にもっと時間をかけたり、専門分野を深めたりします。
| 時期 | 主に学ぶこと | ここで目指す状態 |
|---|---|---|
| 1年目の前半 | 手描きの製図、デッサン、色彩の基礎 | 平面図を正しい線で描け、色の組み合わせを説明できる |
| 1年目の後半 | CADの基本操作、素材・家具・照明の知識 | 簡単な部屋の図面をCADで描き、素材を選んで説明できる |
| 2年目の前半 | 3Dソフトでのパース、住宅や店舗の設計課題、法規の基礎 | 依頼の条件に合わせて、図面とパースで提案できる |
| 2年目の後半 | プレゼン、作品集づくり、卒業制作 | 1つの空間を最初から最後まで仕上げ、人前で説明できる |

授業の中身をもう少し詳しく
製図の授業では、平面図だけでなく、壁の面を描く展開図や、天井の照明の位置を示す天井伏図も描きます。インテリアの仕事では、この3つを組み合わせて空間を伝えることが多いんです。
色彩や素材の授業では、床材・壁材・布の実物サンプルを触りながら学ぶ学校もあります。写真だけでは分からない手ざわりや光の反射を体で覚えられるのは、通学ならではですよね。
| 授業の分野 | 学ぶ中身の例 |
|---|---|
| 製図・CAD | 平面図、展開図、天井伏図、2D CADでの作図 |
| 3D・パース | 3Dソフトでのモデリング、完成予想図の作成 |
| 色彩 | 色の組み合わせ方、配色の考え方 |
| 素材・家具・照明 | 床材や壁材の特徴、家具の寸法、照明の種類と配置 |
| 法規・構造の基礎 | 室内で守るべき決まり、建物の仕組みの基本 |
| プレゼン | プレゼンボードづくり、口頭での説明 |
| 卒業制作 | テーマ設定から図面・パース・模型までの一連の制作 |
卒業制作はどんなもの?
卒業制作は、テーマ選びから図面、パース、模型、プレゼンまでを自分一人でやり切る大きな課題です。
例えば「商店街の空き店舗を、地域の人が集まるカフェにする」といったテーマを自分で立てます。現地を見て、使う人を想像し、席の並びや照明、素材を決めていくんです。
『そんな大きな課題、できるのかな』と不安になりますよね。でも、1年目からの課題で少しずつ力を積み上げていくので、卒業制作の頃には自然と取り組めるようになっています。

卒業制作は、そのまま就職活動の作品集の中心にもなります。どんなテーマを選べるか、過去の作品例を説明会で見せてもらうと参考になりますよ。
専門学校を出ると何が得られる?
文部科学大臣が認めた課程を修了すると、「専門士」の称号が得られます。修業年限が2年以上などの条件を満たした課程が対象です。
4年以上の課程などでは「高度専門士」の称号になります。専門士の課程を修了した人には、大学への編入学資格もあります。
称号の条件は文部科学省のサイトで確かめられます。自分が考えている学科が対象の課程かどうかは、学校の資料で確認しておきましょう。
専門学校と大学、どちらを選ぶ?
専門学校は、仕事で使う技術を短い期間で集中して学べるのが強みです。大学は、建築やデザインの考え方を幅広く学び、建築士まで視野に入れやすいのが強みです。
『専門学校と大学、どっちが有利なの?』という悩みは本当によく聞きます。実は、有利不利よりも「何を一番学びたいか」で決めた方が後悔しにくいんです。
- 製図やCADなど、実務の技術を早くから学べる
- 課題が多く、作品が手元にたくさん残る
- 現役で働く人が教える授業がある学校も多い
- 学ぶ範囲が実務寄りなので、理論は自分で補う場面も
- 学校ごとに得意分野の差が大きい
- 課題の量が多く、時間に追われやすい
大学の建築学科やデザイン系の学科では、建物全体の設計や歴史、理論まで広く学べます。インテリアより建物全体の設計が中心になる学科もあるので、授業内容の確認は欠かせません。
美大や大学を出てから専門学校に行く道もある
美術大学やデザイン系の大学と専門学校で迷う方もいますよね。美大は表現の力や発想を深く磨ける一方、インテリアの実務の技術は学科によって差があります。
大学の建築学科で建築士の資格を目指してから、インテリアを深めるために専門学校へ進む人もいます。どちらか1つに決めなくても、順番に組み合わせる道があるんです。
| こんな人なら | 合いやすい進路 |
|---|---|
| 早く現場で働きたい、手を動かして覚えたい | 専門学校 |
| 建築士の資格も目指したい、設計の理論から学びたい | 大学の建築学科など |
| 家具や製品のデザインに興味が強い | 製品デザインを扱う専門学校や大学のデザイン系学科 |
| まだ方向が決まらず、幅広く学びたい | 大学のデザイン系・生活科学系の学科 |
ほかの進路も含めて比べたい方は、インテリアデザイナーになるには?4つの進路もあわせて読んでみてください。
学校を比べる6つの観点
学校のパンフレットは、どこもきれいな作品写真が並んでいます。違いを見抜くには、学べる範囲や課題の量など、決まった観点で横に並べるのがコツです。
ここが大事なところです。学校選びで迷う方の多くは、比べる観点が決まっていないんですよね。
そこで、インテリアデザイナーの専門学校を比べる時の6つの観点をまとめました。
| 観点 | 何を確かめるか | 資料や説明会で見る所 |
|---|---|---|
| 1 学べる範囲 | 住宅・店舗・オフィスなど、どの空間を扱うか。家具や製品も学べるか | 時間割、授業の一覧、学科やコースの説明 |
| 2 課題の量と講評 | 年間にどれくらい作品を作り、誰からどんな講評を受けるか | 学生の作品例、講評会の有無 |
| 3 設備 | 製図室、パソコン室、素材サンプル、模型をつくる場所 | 施設の案内、オープンキャンパスでの見学 |
| 4 実習・インターン | 企業での実習や、実際の依頼に近い課題があるか | 実習先の業態、産学連携の課題の例 |
| 5 就職の支え方 | 作品集づくりの手助け、面談、求人の紹介 | 就職先の業態、支援の内容 |
| 6 専門士の称号 | 修了時に専門士が得られる課程か | 学科の説明、募集要項 |

課題の量と講評は、特に差が出やすい
課題の量は、卒業した時に手元に残る作品の数に直結します。就職の時には、その作品をまとめたポートフォリオを見せる場面が多いんです。
作品集のまとめ方はインテリアデザイナーのポートフォリオの作り方で紹介していますが、元になる作品がなければ始まりません。どんな課題を、どのくらい作るのかは早めに確かめておきましょう。
就職の支え方は「業態」で見る
就職先は、設計事務所、デザイン事務所、内装工事会社、ハウスメーカー、家具メーカーなど、さまざまです。
学校によって、店舗の内装に強い、住宅に強いなど得意分野があります。卒業生がどんな業態に進んでいるかを見ると、その学校の得意な方向が分かりますよ。
設備は「自由に使える時間」まで聞く
製図室やパソコン室が立派でも、授業の時間しか使えないと、課題を進めるのが大変になることがあります。
放課後に教室やパソコンを使えるか、模型をつくる道具や素材サンプルを借りられるか。こうした所まで聞いておくと、入学後の過ごし方が具体的にイメージできます。
| 設備 | 聞いておきたいこと |
|---|---|
| 製図室 | 授業以外の時間も使えるか |
| パソコン室 | CADや3Dソフトが入っているか、自宅でも使えるか |
| 素材サンプル | 床材・壁材・布などの実物を手に取れるか |
| 模型づくりの場所 | 道具や材料を使える時間と場所があるか |
- 気になる学校を2〜3校に絞り、同じ表に並べる
- 6つの観点ごとに、分かった所と分からない所を書き出す
- 分からない所は、説明会やオープンキャンパスで質問する
- 自分が一番大切にしたい観点を1つ決めておく
オープンキャンパスで聞きたい質問リスト
オープンキャンパスは、学校の雰囲気を感じるだけで終わりがちです。聞きたいことを先にメモしておくと、資料だけでは分からない所まで確かめられます。
『行ってみたものの、何を聞けばいいか分からなかった』という方、実は多いんです。そこで、聞いておきたい質問をまとめました。
- 1年間でどんな課題を、何作品くらい作りますか
- 課題の講評は誰が、どんな形でしてくれますか
- CADや3Dソフトは、どの学年から授業で使いますか
- パソコンは学校で使えますか、自分で用意する必要がありますか
- 企業での実習や、実際の依頼に近い課題はありますか
- 卒業生はどんな業態の会社に進んでいますか
- 作品集づくりや面接の練習の手助けはありますか
- 修了すると専門士の称号が得られる課程ですか
在校生と話せる機会があれば、「課題の多さ」や「1日の過ごし方」を聞いてみてください。先生とは違う、生の声が聞けることがあります。
保護者の方と一緒に行く時は
保護者の方と参加するなら、見る所を分担しておくと効率的です。本人は授業や作品、保護者の方は通学のしやすさや卒業後の支え方、というように分けてみてください。
帰り道に「よかった所」と「気になった所」を1つずつ出し合うだけでも、次に見る学校との比べ方がはっきりします。
『親にどう相談しよう』と迷う方は、6つの観点の表を一緒に見ながら話すと、気持ちだけでなく中身で話せるのでおすすめです。
体験授業では「自分が楽しめるか」を見る
体験授業があれば、ぜひ参加してみましょう。製図やパースづくりを少し体験するだけでも、その学校の教え方が分かります。
例えば、先生が線の引き方を一人ずつ見て回ってくれるのか、全体に説明して終わりなのか。小さな違いですが、2年間続く授業のイメージをつかむ手がかりになります。
1校だけ見て決めてしまうと、比べる基準が持てません。少なくとも2校以上を見ておくと、それぞれのよさと物足りなさがはっきりします。
専門学校についてのよくある相談
インテリアデザイナーの専門学校について寄せられる相談は、卒業後に働き口があるか、入学に資格や特別な準備が要るか、という内容が中心です。
インテリアの道を目指す人からよく寄せられる相談を、要約して紹介します。
相談1「専門学校のインテリアデザイナーコースを出て、働き口はありますか」
専門学校インテリアデザイナーコースの卒業後を心配する相談です。
就職先は、設計事務所や内装工事会社、ハウスメーカー、家具メーカーなど幅広くあります。ただ、「どの学校を出たか」より「どんな作品を作れるか」が見られやすい仕事です。
在学中にどれだけ作品を作り、どう見せられるかが、働き口を広げるカギになります。学校を選ぶ時に、課題の量と就職の支え方を確かめておくと安心ですよ。
相談2「何か資格がないと、専門学校は受けられませんか」
高校3年生で専門学校を目指していて、受験に資格が要るのか不安、という相談です。
結論から言うと、インテリア系の専門学校の多くは、入学前にインテリアの資格を求めていません。入学の条件や選考の方法は学校ごとに違うので、募集要項で確かめてみてください。
入学前にできることとしては、好きな空間の写真を集める、簡単なスケッチに慣れておく、といった準備がおすすめです。
相談3「3年制の専門学校はどうですか。2年制との違いが知りたいです」
3年制のメリットとデメリットを知りたい、という相談です。
3年制や4年制は、学ぶ期間が長い分、設計課題や専門分野を深められるのがよいところです。一方で、通う期間が長くなるので、そのぶん学費や生活の計画も考えておく必要があります。
『早く働きたい』のか『じっくり深めたい』のか。自分の気持ちに近い方を選ぶのが、いちばん納得できる決め方です。
相談4「インテリアデザイナーには、コーディネーターの資格やCADの勉強も必要ですか」
在学中に何を学んでおけばいいのか、という相談です。
インテリアデザイナーに必須の資格はありませんが、CADは多くの職場で使う道具なので、身につけておくと仕事の入口が広がります。インテリアコーディネーターの資格は、住まいの提案をする職場で知識を示す材料になります。
専門学校の授業にCADが組み込まれているかは、学校選びの時に確かめておきたい所ですね。
資料請求から入学までの進め方
学校選びの最初の一歩は、気になる学校の資料をそろえることです。手元に並べて見比べると、ホームページだけでは気づかない違いが見えてきます。
『どこから手を付ければいいの?』と迷った時は、次の順番で進めてみてください。
- インテリアや建築を学べる学校をいくつか探す
- 資料を取り寄せ、6つの観点の表に書き込む
- 気になる学校を2〜3校に絞る
- オープンキャンパスや体験授業で、質問リストを使って確かめる
- 入学の条件と選考の方法を募集要項で確かめ、出願する
資料を取り寄せることは、申し込むこととは違います。比べる材料をそろえるだけなので、気軽に始めて大丈夫です。
インテリアデザイナードットコム
インテリアの学び方を比べたい方へ
インテリアデザイナーへの道は、専門学校・大学・社会人スクール・通信講座・独学とさまざまです。自分に合う学び方を選ぶには、気になる学校や講座の資料を取り寄せて、学べる範囲や課題の講評、就職の支え方を見比べるのが近道です。比べ方のチェックポイントをまとめました。
無料学校・講座の資料請求と比べ方を見る教育訓練給付制度の対象講座かどうかは、各講座の案内と厚生労働省の検索システムで確認できます。
資料請求でどんなことが分かり、届いた資料をどう見比べるかは、学校・講座を資料請求で比べる方法で詳しくまとめています。
届いた資料はこうメモする
資料が何冊も届くと、どれがどの学校だったか分からなくなりがちです。届いたその日に、学校ごとに1枚のメモを作っておくと後が楽になります。
| メモの項目 | 書く内容の例 |
|---|---|
| よかった所 | 店舗の設計課題が多い、素材サンプルが充実している |
| 気になった所 | CADの授業が2年目からで遅め、夜間のコースがない |
| 説明会で聞くこと | 課題の講評の仕方、パソコンの用意 |
| 通いやすさ | 家からの時間、授業の時間帯 |
メモを並べて見比べると、『なんとなくここがいい』という気持ちの理由が言葉になります。
専門学校以外の学び方も知っておく
仕事を続けながら学びたい社会人の方は、夜間のスクールや通信講座という選択肢もあります。独学で図面やCADの基礎から始める人もいます。
学び方ごとの違いは、インテリアデザインの学び方を比べた記事で比べています。社会人の方は、厚生労働省の教育訓練給付制度の対象になる講座があるかも確かめてみてください。
在学中に資格を取りたい方は、インテリアデザイナーに役立つ資格も参考になります。
よくある質問
インテリアデザイナーになるには、専門学校に行く必要がありますか?
必須ではありません。インテリアデザイナーには就くための資格がなく、大学や社会人スクール、現場からのたたき上げで目指す人もいます。専門学校は、実務の技術を集中して学びたい人に向いた進路です。
専門学校ではCADを学べますか?
多くの学校で、2D CADや3Dソフトの授業があります。どの学年から使うか、パソコンを自分で用意するかは学校によって違うので、資料や説明会で確かめておきましょう。
専門士とは何ですか?
文部科学大臣が認めた専門学校の課程を修了すると得られる称号です。修業年限2年以上などの条件があり、専門士の課程を修了すると大学への編入学資格も得られます。
専門学校インテリアデザイナー学科は、高校で美術を選んでいなくても大丈夫ですか?
大丈夫です。製図やデッサンは入学後に基礎から学ぶのが一般的です。不安な方は、入学前に簡単なスケッチに慣れておくと授業に入りやすくなります。
まとめ
- 専門学校では製図、CAD、色彩、素材、プレゼンを学び、卒業制作でまとめる
- 文部科学大臣が認めた課程を修了すると専門士の称号が得られる
- 学校は、学べる範囲・課題と講評・設備・実習・就職の支え・専門士の6つの観点で比べる
- オープンキャンパスでは、質問リストを用意して中身を確かめる
- まずは資料を取り寄せて、同じ観点で並べてみる





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