インテリアデザイナーに依頼する費用の考え方|設計料の決まり方と頼む流れ

インテリアデザイナーに依頼する費用の考え方と、設計料の決まり方を紹介する記事のアイキャッチ

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お店の内装や住まいのリフォームをインテリアデザイナーに頼みたい。でも、費用がどう決まるのか分からず、問い合わせる前から不安になっている。そんな方も多いはずです。

結論から言うと、インテリアデザイナーに依頼する費用は「設計料」「工事費」「家具や照明の代金」に分けて考えると、見積もりがぐっと読みやすくなります。

この記事を読むと、設計料の決まり方と、見積もりで確かめたいことが分かります。金額の相場ではなく、比べ方と頼み方の話です。

目次

インテリアデザイナーに払う費用は、何に分かれる?

先に結論

費用は大きく、デザインや図面への対価である「設計料」、内装をつくる「工事費」、置く物の「家具・照明などの代金」の3つに分かれます。設計料と工事費は別に考えるのが基本です。

『見積もりの合計だけ見て、高いか安いか判断していいの?』と迷いますよね。

実は、合計だけを比べるのはおすすめできません。何が含まれているかが依頼先ごとに違うので、同じ条件で比べられていないことが多いんです。

費用の種類何に払うもの?例えばこんなもの
設計料(デザイン料)案を考え、図面にまとめ、現場を確認する仕事ヒアリング、プラン、図面、パース、現場での確認
工事費内装を実際につくる仕事と材料床・壁・天井の仕上げ、造作家具、電気の工事
家具・照明などの代金部屋に置く物そのものソファ、テーブル、照明器具、カーテン
その他の費用上の3つ以外にかかるもの交通費、模型や資料の作成費、運搬費など

住まいとお店で、気にしたい費用が少し違う

同じ内装でも、住まいとお店では、かかりやすい費用の項目が少し違います。

比べる点住まいお店
こだわりが出やすい所収納、床材、照明、家具入口の見え方、客席、カウンター、看板まわり
気にしたいこと家族の暮らし方に合うか開店日に間に合うか、営業しながら工事できるか
確かめたい費用家具や照明の代金をどこまで含めるか工事の期間や時間帯による費用の違い

例えば、お店なら「開店日が決まっているので、この日までに終わらせたい」と最初に伝えておくと、無理のない進め方を一緒に考えてもらえます。

依頼先によっては、設計と工事をまとめて受けるところもあります。その場合も、見積もりの中で設計の部分と工事の部分がどう分かれているかを見てみてください。

インテリアデザイナーがどんな仕事をするのかは、インテリアデザイナーの仕事内容で詳しく紹介しています。

設計料はどうやって決まる?

決まり方には4つの型がある

設計料の決まり方は、工事費に対する割合・面積・かかる時間・プランごとの定額、の4つの型がよく使われます。どの型かで、見積もりの読み方が変わります。

『設計料の計算の仕方なんて、聞いてもいいの?』と思う方もいますよね。聞いて大丈夫です。どの型で決めているかを知ると、見積もりの数字の理由が分かります。

決まり方の型どう決める?依頼する側が確かめたいこと
工事費に対する割合工事の規模に合わせて設計料が決まる工事費が変わると設計料も変わるか
面積内装をする広さに合わせて決まるどの部分の面積で計算しているか
かかる時間(人件費)打ち合わせや図面にかかる時間で決まる打ち合わせが増えた時にどうなるか
プランごとの定額内容ごとに決まった料金があるプランに含まれる範囲はどこまでか
インテリアデザイナーの設計料の決まり方を、工事費の割合・面積・時間・定額の4つの型で示した図解

国土交通省の業務報酬基準という考え方

建築士事務所が受け取る報酬の目安として、国土交通省が「業務報酬基準」を告示で示しています(令和6年国土交通省告示第8号)。

この基準では、直接人件費・直接経費・間接経費・技術料等経費などを積み上げて考えます。つまり、設計料は「人がどれだけ時間をかけるか」が土台になっている、という考え方です。

補足

業務報酬基準は建築士事務所向けの目安で、内装デザインの事務所がこれに従うと決まっているわけではありません。設計料の考え方の参考として知っておくと、見積もりの説明が理解しやすくなります。くわしくは国土交通省の建築関係のページで確認できます。

例えばこんな場面で考えてみる

小さなカフェの内装を頼む場合を想像してみてください。打ち合わせの回数が多かったり、何度も案を出し直してもらったりすると、時間で決める型では設計料が変わることがあります。

逆に、プランごとの定額なら、決まった回数を超えた時にどうなるかが大事なポイントです。どの型でも、「どこまでが料金に含まれるか」を先に確かめておくと安心です。

見積もりでは、何を確かめればいい?

「設計料に含まれる範囲」を確かめる

見積もりで比べたいのは、合計の金額より、設計料に何が含まれているかです。打ち合わせの回数、図面の種類、現場の確認、家具選びの手伝いなどを1つずつ確かめましょう。

『見積もりを見ても、何を質問すればいいか分からない』という声はよく聞きます。次のチェックリストを手元に置いて確かめてみてください。

見積もりで確かめたいこと
  • 設計料の決まり方は4つの型のどれか
  • 打ち合わせは何回まで含まれているか
  • 平面図・展開図・パースなど、どの図面が含まれるか
  • 案を出し直してもらう時の扱いはどうなるか
  • 工事中の現場の確認(監理)は含まれるか
  • 家具や照明を選ぶ手伝いは含まれるか
  • 交通費や模型の作成費など、別にかかる費用はあるか
  • 支払いの時期と回数はどうなっているか
よくある失敗

設計料が安く見えたので頼んだら、現場の確認や家具選びが別料金だった、というケースがあります。最初の打ち合わせで、含まれる範囲を書面でもらっておくと安心です。

頼む相手によって、費用の見え方が変わる

インテリアの相談先は、インテリアデザイナーだけではありません。誰に頼むかで、費用の分かれ方も少し変わります。

相談先主に頼めること費用の見え方
インテリアデザイナー・デザイン事務所空間のデザイン、図面、現場の確認設計料と工事費が分かれていることが多い
インテリアコーディネーター家具・照明・カーテンなどの選び方や配置の提案提案の料金と、商品の代金で考えることが多い
設計と工事をまとめて受ける会社デザインから工事まで設計の部分が工事費に含まれていることも

家具の選び方や配置の提案が中心なら、インテリアコーディネーターに相談する方が合う場合もあります。違いはインテリアデザイナーとインテリアコーディネーターの違いで紹介しています。

予算に合わせて相談できること

『予算が限られているけど、プロに頼んでもいいのかな』と遠慮してしまう方もいますよね。実は、予算に合わせて頼む範囲を調整してもらうことはよくあるんです。

相談の仕方どういうこと?例えばこんな場面
範囲を絞る全体ではなく、一部の空間だけ頼むお店の入口と客席だけ、リビングだけ
今ある物を活かす使える家具や設備をそのまま残す今のテーブルを活かして照明と壁を変える
段階に分ける工事と家具選びを時期をずらして進める先に内装工事、家具は後から少しずつ
頼む内容を選ぶ図面とプランだけ頼み、工事は別に手配するプランをもとに自分で工事会社を探す

どの方法が合うかは、物件や依頼先によって違います。最初の相談で「この予算の考え方で、どこまでできますか?」と聞いてみてください。

インテリアデザイナーに頼む流れは?

最初の相談で「予算の考え方」を伝える

金額をはっきり決めていなくても、どこにお金をかけたいかを伝えるだけで、提案の方向が合いやすくなります。

『いきなり問い合わせて、何を話せばいいの?』と緊張しますよね。依頼の流れを知っておくと、準備するものが分かります。

依頼から完成までの流れ
  1. 相談・ヒアリング:やりたいこと、広さ、予算の考え方を伝える
  2. 現地の確認:部屋やお店の寸法、設備の位置を見てもらう
  3. 提案と見積もり:プランと設計料の見積もりを受け取る
  4. 契約:含まれる範囲と支払いの時期を確かめて契約する
  5. 設計:図面や素材、家具を一緒に決めていく
  6. 工事と確認:工事が図面どおりか、現場で確かめてもらう
  7. 引き渡し:家具や照明を置いて完成

最初の相談では、こんなふうに伝えてみてください。「床と照明にはこだわりたいけれど、家具は今あるものを使いたい」。どこにお金をかけたいかが伝わると、見積もりも組み立てやすくなります。

インテリアデザイナーと店舗のオーナーが、図面と素材サンプルを机に広げて打ち合わせをしている手元の写真

インテリアデザイナードットコム

インテリアの学び方を比べたい方へ

インテリアデザイナーへの道は、専門学校・大学・社会人スクール・通信講座・独学とさまざまです。自分に合う学び方を選ぶには、気になる学校や講座の資料を取り寄せて、学べる範囲や課題の講評、就職の支え方を見比べるのが近道です。比べ方のチェックポイントをまとめました。

無料学校・講座の資料請求と比べ方を見る

教育訓練給付制度の対象講座かどうかは、各講座の案内と厚生労働省の検索システムで確認できます。

インテリアデザイナーへの依頼でよくある相談

悩みの多くは「誰に頼むか」と「どこまで頼めるか」

依頼の相談で多いのは、相談先の選び方と、頼める範囲についてです。代表的な3つに答えます。

古いマンションを買ってリフォームしたいが、知り合いがいない

築年数のたったマンションを買ってリフォームしたいけれど、住宅関係の知り合いも知識もない、という相談です。

まずは、やりたいことを「間取りを変えたいか」「内装の仕上げや家具を変えたいか」に分けてみてください。間取りの変更や大きな改修を伴う時は、建築士やリフォーム会社と組んで進めることが多くなります。

内装の雰囲気や家具が中心なら、インテリアデザイナーやインテリアコーディネーターに相談する方法もあります。複数の相談先で、設計料の決まり方と含まれる範囲を比べてみると安心です。

家具や家電を一式そろえてもらうことはできる?

家を買ったあと、インテリアデザイナーに家具や家電を一式そろえてもらいたい、という相談です。

家具や照明、カーテンを選んで配置を提案してもらうことは、インテリアの仕事の1つです。ただ、提案の料金と、家具や家電の代金は別に考えるのが基本です。

依頼する前に、「選ぶだけか、注文や搬入の手配までか」を確かめておきましょう。範囲によって、費用のかかり方が変わります。

建築士の資格がないインテリアデザイナーには、どこまで頼める?

建築士の資格を持たないインテリアデザイナーが、どこまで内装の計画をできるのか、という相談です。

室内のデザインそのものに、必須の免許はありません。一方で、建物の設計や工事監理は、規模や構造によって建築士でないとできない範囲があります。

間取りの変更や大きな改修を伴う時は、建築士と組んで進めることが多い、と考えておきましょう。頼む前に「建築士と一緒に進める体制か」を聞いておくと安心です。インテリアデザイナーの役割はインテリアデザイナーとは?でも紹介しています。

よくある質問

インテリアデザイナーの費用の相場はいくらですか?

設計料は、決まり方の型や含まれる範囲、物件の広さによって大きく変わるため、一律の相場では比べにくいものです。複数の依頼先から見積もりをもらい、含まれる範囲をそろえて比べてみてください。

設計料と工事費は別々に払うのですか?

別に考えるのが基本です。設計と工事をまとめて受ける会社では、見積もりの中で一緒になっていることもあるので、内訳を確かめてみましょう。

見積もりの前に準備しておくことはありますか?

やりたいこと、部屋やお店の広さ、予算の考え方、残したい家具などをメモしておくと、話がスムーズに進みます。

デザインだけ頼んで、工事は別の会社に頼めますか?

依頼先によっては、図面やプランだけを受けているところもあります。その場合、工事中の現場の確認を誰がするのかも一緒に決めておくと、仕上がりのずれを防ぎやすくなります。

小さな部屋1つだけでも依頼できますか?

依頼先によって受けている内容は違います。部屋1つの模様替えや家具の提案を受けているところもあるので、問い合わせの時に聞いてみてください。

まとめ

この記事の要点
  • 費用は設計料・工事費・家具や照明の代金に分けて考える
  • 設計料の決まり方は、工事費の割合・面積・時間・定額の4つの型がある
  • 国土交通省の業務報酬基準は、設計料の考え方の参考になる
  • 見積もりでは、合計より「設計料に含まれる範囲」を確かめる
  • 最初の相談で、どこにお金をかけたいかを伝える

お店や展示の空間全体を頼みたい場合は、空間デザイナーという選択肢もあります。違いは空間デザイナーとインテリアデザイナーの違いで紹介しています。

まずは、やりたいことと予算の考え方をメモにまとめて、相談先を2つ選ぶところから始めてみましょう。

インテリアデザイナードットコム

インテリアデザイナードットコム 編集部

インテリアデザイナーの仕事内容となり方、インテリアコーディネーターなど似た職業との違い、役立つ資格、専門学校や講座での学び方、就職先までを、これから目指す人の目線で整理している情報サイトです。 公式サイト

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