インテリアデザイナーが使うCADと3Dソフト|役割と覚え方

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インテリアデザイナーを目指していて、CADを覚えた方がいいのは分かるけれど、ソフトの種類が多すぎて何から手を付ければいいか分からない。そんな方も多いはずです。

結論から言うと、インテリアデザイナーがCADなどのソフトを使う目的は「図面を描く」「立体にする」「完成予想図を作る」「提案資料にまとめる」の4つです。役割ごとに分けて考えると、覚える順番がすっきり見えてきます。

この記事を読むと、ソフトの役割の違いと、未経験からの覚え方が分かります。

目次

インテリアデザイナーはCADで何をする?

先に結論

インテリアデザイナーは、CADで平面図・展開図・天井伏図などの図面を描きます。図面は、お客さんへの説明にも、工事をする職人さんへの指示にも使う、仕事の中心になる資料です。

『CADって、結局何をするソフトなの?』と思いますよね。CADは、パソコンで正確な図面を描くためのソフトのことです。

例えば、小さなカフェの内装を任された場合、まず床の上から見た平面図で席の並びを決めます。次に壁の面を描く展開図で棚や仕上げを、天井伏図で照明の位置を決めていくんです。

図面の種類何を描くか使う場面の例
平面図部屋を真上から見た間取りや家具の配置席の数や通路の幅を決める
展開図壁の面を正面から見た姿棚の高さや壁の仕上げを伝える
天井伏図天井を見上げた時の照明や設備の位置照明の配置を職人さんに伝える
詳細図カウンターや造作家具などの細かい納まり家具や造作の作り方を伝える

手描きでも図面は描けますが、修正のしやすさや、図面を何枚も描き分ける時の正確さでは、CADが大きく役立ちます。仕事全体のどの段階で図面を使うかは、インテリアデザイナーの仕事内容で詳しく紹介しています。

手描きの力も無駄にならない

『CADがあるなら、手描きは要らないの?』と思う方もいますよね。実は、打ち合わせの場でさっとスケッチを描いて見せる場面は今も多いんです。

お客さんと話しながら「この壁に棚を付けるとこんな感じです」と描けると、話がぐっと早く進みます。手描きで考え、CADで正確に仕上げる、という使い分けを意識してみてください。

ソフトは役割で4つに分けて考える

ソフトの名前より、役割で覚える

インテリアの仕事で使うソフトは、会社によって違います。名前を一つずつ覚えるより、「何をするためのソフトか」で分けて考えると、どの職場でも応用がききます。

ここが大事なところです。ソフトの名前で探し始めると、情報が多すぎて迷子になりやすいんですよね。

そこで、インテリアデザイナーが使うソフトを、役割で4つに分けてみました。

役割何をするかできあがるもの
2D CAD平面図・展開図・天井伏図などの図面を描く工事や打ち合わせに使う図面
3D CAD・3Dモデリング部屋や家具を立体の形で作る空間の立体モデル
レンダリング立体モデルに素材や光を付けて、写真のような絵にするパース(完成予想図)
画像編集・レイアウト図面やパース、素材の写真を1枚にまとめるプレゼンボード、提案資料
インテリアデザイナーが使うソフトを、2D CAD・3Dモデリング・レンダリング・画像編集とレイアウトの4つの役割に分けた図解

4つの役割は、仕事の流れの順番でもある

この4つは、実際の仕事の流れにも沿っています。まず2Dで図面を描き、それを元に3Dで立体にし、レンダリングで完成予想図を作り、最後にプレゼン資料にまとめる、という順番です。

お客さんは図面だけだと完成の姿を想像しにくいことが多いんです。だからこそ、パースやプレゼンボードで「こんな空間になります」と見せる力が求められます。

使うソフトは職場によって違う

『どのソフトを覚えれば間違いないの?』と気になる方も多いはずです。実は、使うソフトは会社によって違い、同じ業界でも事務所ごとに選び方が異なります。

就職や転職を考えている会社がある時は、求人票で使っているソフトを確かめておきましょう。1つのCADの考え方を身につけておくと、別のソフトに移る時も覚えるのが早くなります。

補足

CADの操作ができることを示す資格として、一般社団法人コンピュータ教育振興協会のCAD利用技術者試験などがあります。資格がなくても仕事はできますが、学んだ証として使う人もいます。

「3Dインテリアデザイナー」というソフトとの違い

職業名と同じ名前のソフトがある

株式会社メガソフトからは、「3Dインテリアデザイナー」という名前の3Dソフトのシリーズが出ています。職業のインテリアデザイナーとは別物で、名前が同じなので検索すると情報が混ざりやすいんです。

『メガソフトのインテリアデザイナーって、仕事の名前じゃないの?』と迷った方もいるかもしれませんね。

メガソフトの「3Dインテリアデザイナー」シリーズは、住宅やマンション、リフォームの内装提案に使う3Dのプレゼンテーションソフトです。間取り図から3Dのパースを作れる、家庭向け・業務向けのソフトとして出ています。

家庭向けソフトと業務の道具の違い

間取りや模様替えを立体で確かめるソフトと、インテリアデザイナーが図面を描くための業務用CADでは、得意なことが違います。

間取り・3Dの提案ソフトが得意なこと
  • 間取りから立体の部屋をすばやく作れる
  • 家具や素材を置いて、完成の雰囲気を確かめやすい
  • 住まい手への説明やイメージの共有に使いやすい
業務用のCADが得意なこと
  • 寸法を細かく決めた正確な図面を描ける
  • 工事に使う展開図や詳細図まで描き分けられる
  • 職人さんや他の設計者と図面をやり取りできる

どちらがよい悪いではなく、目的が違う道具だと考えてみてください。模様替えの案を家族と共有したい時と、工事の図面を描く時とでは、合う道具が変わります。

インテリアに興味を持ち始めたばかりの方が、立体で部屋を作る楽しさを知るきっかけとして、こうしたソフトに触れるのもよい入口になります。

調べる時の見分け方

インテリアデザイナーの仕事やCADについて調べていると、ソフトの紹介ページが混ざって出てくることがあります。

見分けるポイント職業の情報ソフトの情報
よく出てくる言葉仕事内容、なり方、資格、就職対応する機能、動作環境、版の違い
誰に向けた情報かインテリアの仕事を目指す人ソフトを買う・使う人

ソフトの情報を探している時は「メガソフト」や「3D」を付けて調べると、目的の情報にたどり着きやすくなりますよ。

CADはどの順番で覚える?練習課題つき

2Dの図面から始めて、3Dとパースへ進む

CADを覚える時は、2Dの図面の描き方から始めるのがおすすめです。図面の決まりごとが分かっていると、3Dで立体を作る時も迷いにくくなります。

『いきなり3Dでかっこいいパースを作りたい』という気持ち、よく分かります。ただ、図面の基礎がないまま3Dに進むと、寸法がずれたり、工事に使えない形になったりしがちなんです。

覚える順番と練習課題

覚える順番と、それぞれの段階で取り組みたい練習課題を表にしました。

順番覚えること練習課題の例
1図面の決まりごと(線の種類・寸法の入れ方・縮尺)手描きで自分の部屋の平面図を描く
22D CADの基本操作手描きした平面図を、CADで描き直す
3図面の描き分け同じ部屋の展開図と天井伏図を描く
43Dモデリング描いた平面図を元に、部屋を立体にする
5レンダリング床や壁に素材を付け、照明を入れてパースを作る
6プレゼン資料づくり図面とパースを1枚のボードにまとめる
インテリアデザイナーがCADを覚える順番を、図面の決まりごと・2D CAD・図面の描き分け・3Dモデリング・レンダリング・プレゼン資料の6段階で示した図解

練習の題材は、身近な部屋がいちばんです。自分の部屋なら実際に測れるので、寸法の感覚もつかみやすいですよ。

練習を続けるためのチェック
  • 練習する曜日と時間を決めておく
  • 1つの課題を最後まで仕上げてから次に進む
  • 描いた図面やパースは、日付を付けて保存しておく
  • 分からない操作はメモして、まとめて調べる

作った課題は作品集に生かせる

練習で作った図面やパースは、そのままポートフォリオ(作品集)の材料になります。就職や転職の時には、CADでどこまで描けるかを作品で見せることが多いんです。

まとめ方は、インテリアデザイナーのポートフォリオの作り方で紹介しています。

独学で覚えるか、学校や講座で学ぶか

CADは独学でも覚えられますが、図面の決まりごとを人に見てもらえる環境があると上達が早くなります。専門学校の授業や、社会人向けの講座で学ぶ人も多いです。

学校で学ぶ中身はインテリアデザイナーの専門学校で、学び方ごとの違いはインテリアデザインの学び方を比べた記事でまとめています。

インテリアデザイナードットコム

インテリアの学び方を比べたい方へ

インテリアデザイナーへの道は、専門学校・大学・社会人スクール・通信講座・独学とさまざまです。自分に合う学び方を選ぶには、気になる学校や講座の資料を取り寄せて、学べる範囲や課題の講評、就職の支え方を見比べるのが近道です。比べ方のチェックポイントをまとめました。

無料学校・講座の資料請求と比べ方を見る

教育訓練給付制度の対象講座かどうかは、各講座の案内と厚生労働省の検索システムで確認できます。

よくある失敗

ソフトの操作ばかり覚えて、図面の読み方や寸法の感覚が身についていないケースがあります。操作は慣れれば速くなるので、図面の考え方を先に固めておきましょう。

CADについてのよくある相談

迷いは「どのソフトか」と「2Dか3Dか」

CADについての相談は、どのソフトが定番なのか、2Dと3Dのどちらを覚えるべきか、という内容が中心です。

インテリアの仕事を目指す人からよく寄せられる相談を、要約して紹介します。

相談1「インテリアデザイナーが使っている定番のソフトは何ですか」

結論から言うと、使うソフトは会社によって違います。2D CADを中心に使う事務所もあれば、3Dのソフトを多く使う事務所もあります。

なので、まずは1つのCADで図面の描き方をしっかり身につけるのがおすすめです。行きたい会社が決まったら、求人票で使っているソフトを確かめて、それに合わせて覚え足しましょう。

相談2「2次元と3次元、持っていると便利なのはどちらですか」

インテリアの業界で役立つのは2Dか3Dか、という相談です。

工事に使う図面は2Dで描くことが多いので、まずは2Dが土台になります。そのうえで、お客さんへの提案で3Dのパースを使う場面が多いので、両方使えると仕事の幅が広がります。

相談3「まずCADオペレーターで技術を身につけてから、設計に進むのはありですか」

インテリアデザイナーを目指して、CADオペレーターから始めることを考えている、という相談です。

設計者の指示で図面を描くCADオペレーターの仕事は、図面の決まりごとや実際の案件の進め方を覚えるよい機会になります。『図面を描くだけで終わらないかな』という不安があれば、デザインの考え方も並行して学んでおくと、設計側に近づきやすくなります。

よくある質問

インテリアデザイナーにCADは必須ですか?

多くの職場で図面をCADで描くため、使えると仕事の入口が広がります。手描きの図面の力も大切ですが、CADの基本操作は身につけておくのがおすすめです。

CADは独学で覚えられますか?

覚えられます。自分の部屋の平面図を描くなど、身近な題材で練習するのが近道です。図面の決まりごとを人に見てもらいたい場合は、学校や講座を使う方法もあります。

メガソフトの「3Dインテリアデザイナー」は、職業のインテリアデザイナーと関係がありますか?

名前は同じですが、別物です。メガソフトの「3Dインテリアデザイナー」は、住宅やリフォームの内装提案に使う3Dソフトのシリーズで、職業名とは関係ありません。

パソコンは自分で用意した方がいいですか?

学校や職場で使えることもありますが、自宅で練習したいなら用意しておくと便利です。3Dやレンダリングは処理が重くなりやすいので、使いたいソフトの動作環境を確かめてから選んでみてください。

パースとは何ですか?

完成した時の空間の様子を、写真のように見せる完成予想図のことです。3Dで作った立体に素材や光を付けて作り、お客さんへの提案に使います。

まとめ

この記事の要点
  • インテリアデザイナーはCADで平面図・展開図・天井伏図などの図面を描く
  • ソフトは2D CAD、3Dモデリング、レンダリング、画像編集とレイアウトの4つの役割で考える
  • メガソフトの「3Dインテリアデザイナー」は職業名と同じ名前のソフトで、別物
  • 覚える順番は図面の決まりごとから始め、2D、3D、パース、プレゼン資料へ
  • 練習課題は自分の部屋から。作ったものは作品集に生かせる
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インテリアデザイナードットコム 編集部

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