インテリアデザインの学び方|独学・通信講座・専門学校を比べる

インテリアデザインの学び方を、独学・通信講座・社会人スクール・専門学校の4通りで比べる記事のアイキャッチ

当サイトの記事は、編集部が厚生労働省・文部科学省などの公的機関や資格の実施団体の公開情報を調べて独自に執筆しています。試験日程や受験資格、給付制度は変わることがあるため、最新の情報は各団体の公式サイトで確認してください。

インテリアデザインを学んでみたいけれど、独学でいけるのか、講座や学校に通うべきなのか迷っている。そんな方も多いはずです。

結論から言うと、インテリアデザインの学び方は「独学」「通信・オンライン講座」「社会人スクール」「専門学校・大学」の4通りで、合う方法は今の生活と目指すゴールで変わります。

この記事を読むと、4つの学び方の違いと、自分に合う方法の選び方が分かります。

目次

インテリアデザインは、何から学べばいい?

先に結論

最初に身につけたいのは「図面を読む力」と「空間を立体で考える力」です。センスはその後からついてきます。

『インテリアってセンスの仕事でしょ?勉強で何とかなるの?』と思いますよね。

実は、インテリアデザインの土台は、意外と地道な知識なんです。家具の寸法、人が通るのに必要な幅、照明の当て方、素材の性質。こうした知識の上に、センスが乗っていきます。

学ぶ内容の全体像

インテリアデザインで学ぶことを、大きく5つに分けてみました。どの学び方を選んでも、中身はだいたいこの5つです。

学ぶこと中身の例ここで目指す状態
製図・図面平面図・展開図・天井伏図の描き方と読み方部屋の図面を見て、家具の置き方を考えられる
空間の計画ゾーニング(場所ごとの使い方を決める)、動線、寸法人が無理なく動ける配置を考えられる
インテリアの知識家具・照明・カーテン・床材・壁材などの種類と特徴素材や商品を目的に合わせて選べる
色と光配色の基本、照明の明るさや色の考え方落ち着く部屋・にぎやかな店の違いを説明できる
表現・プレゼン手描きパース、CAD、3D、プレゼンボード自分の案を相手に伝わる形で見せられる

表のうち、独学で特に苦労しやすいのは「製図・図面」と「表現・プレゼン」です。描いたものを誰かに見てもらわないと、どこが間違っているのか気づきにくいからです。

例えばこんな場面で考えてみる

ワンルームの模様替えを相談された場面を想像してみてください。

「ベッドとソファを両方置きたい」と言われた時、まず考えるのは、それぞれの寸法と、間を通るのに必要な幅です。そのうえで、窓の位置や照明の位置を図面に落とし込みます。

ここで図面が描けないと、頭の中のイメージを人に伝えられないんです。学び方を選ぶ時は、この「図面と表現」をどう身につけるかを軸にすると迷いにくくなります。

インテリアデザイナーの仕事全体を先に知りたい方は、インテリアデザイナーとは?から読むと全体がつかみやすいですよ。

独学・通信講座・スクール・専門学校を比べると何が違う?

4つの違いは「講評をもらえるか」と「使える時間」

教科書の中身は、どの学び方でも大きくは変わりません。違いが出るのは、描いた図面や作品にコメントをもらえるか、そしてどのくらいの時間をかけられるかです。

『結局、お金を払って学校や講座に行く意味ってあるの?』と気になりますよね。ここでは金額ではなく、それぞれで手に入るものを比べてみます。

比べる点独学通信・オンライン講座社会人スクール(通学)専門学校・大学
身につくもの本と動画で知識中心知識と課題の提出知識と実習、ソフトの操作製図・模型・CAD・実習まで幅広く
作品へのフィードバック基本的に無い添削で返ってくる講座が多い授業で講師から直接もらえる課題ごとに講評を受ける機会が多い
仲間いないオンラインの交流がある講座も同じ目標の社会人がいる同級生と毎日一緒に学ぶ
時間の使い方好きな時に好きな順番で自分のペースで進められる夜や週末の決まった日時平日の昼間が中心
期間の目安自分次第講座ごとに決まっている講座ごとに決まっている年単位でじっくり
向く人まず試してみたい人働きながら資格や基礎を学びたい人働きながら作品まで作りたい人進学を考える高校生・仕事を変える覚悟がある人

表を見ると、どれかが一方的に優れているわけではないことが分かります。作品を見てもらえる環境を取るか、時間の自由を取るか、という選び方なんです。

独学・通信講座・社会人スクール・専門学校の4つの学び方を、講評の有無と時間の自由度で比べた図解

独学のよいところと気をつけたいところ

独学のよいところ
  • 費用を抑えやすい
  • 好きな時間・好きな順番で進められる
  • 本や動画が豊富で、興味のある所から入れる
気をつけたいところ
  • 図面の間違いに自分で気づきにくい
  • 作品を見てもらう相手がいない
  • 何をどこまでやればいいかの目安が無い

独学は、決して遠回りではありません。インテリアコーディネーター資格の一次試験は、受験資格に年齢や学歴・経験の条件がありません。知識を身につける入口として、独学はとても現実的な方法です。

講座や学校を使うよいところ

通信・オンライン講座のよさは、課題を出すと添削が返ってくることと、学ぶ順番を考えなくていいことです。

社会人スクールは、夜や週末に教室で手を動かせます。CADのような操作は、隣で講師に見てもらうと早く覚えられることも多いんです。

専門学校や大学は、時間をかけて図面・模型・プレゼンまで繰り返し練習できます。学校の選び方はインテリアデザイナーの専門学校で詳しく紹介しています。

1つに決めず、組み合わせる人も多い

『どれか1つに決めないといけないの?』と思うかもしれません。実は、学び方は途中で組み合わせても大丈夫なんです。

よくあるのは、次のような組み合わせ方です。

組み合わせ方進め方の例向く人
独学から講座へ本で基礎を学び、図面で詰まったら添削のある講座へ切り替えるまず相性を確かめたい人
通信講座+単発の実習知識は通信で学び、CADや製図だけ短期の教室で習う通う時間があまり取れない人
学校+資格の独学学校で図面と作品を作り、資格の勉強は自分で進める進学を考えている学生

例えば、平日は通信講座で知識を入れ、月に数回だけ教室で手を動かす。こんな形なら、仕事を続けながらでも無理なく続けやすくなります。

独学から始めて、詰まった所だけ講座や教室で補う学び方の組み合わせを示した図解

自分に合う学び方はどれ?判定チェック

迷ったら、今の生活から決める

どの学び方がいいかは、やる気よりも今の生活に左右されます。使える時間と、ゴールが「趣味」「資格」「仕事」のどれかを先に書き出してみてください。

ここからは、状況ごとに向いている学び方を表にしました。いちばん多く当てはまった列が、今のあなたに合う学び方の候補です。

あなたの状況独学通信・オンライン社会人スクール専門学校・大学
まずは趣味として模様替えに活かしたい向く向くどちらでも向きにくい
インテリアコーディネーター資格を取りたい向く向く向くどちらでも
仕事にしたいので図面と作品を作りたい向きにくいどちらでも向く向く
平日は仕事があり、時間がばらばら向く向く向きにくい向きにくい
一人だと続かない向きにくいどちらでも向く向く
高校卒業後の進路として考えている向きにくい向きにくい向きにくい向く
描いた図面を見てほしい向きにくい向く向く向く

当てはまる列が割れた時は

『趣味もあるけど、いずれは仕事にもしたいかも』という方もいますよね。そんな時は、ゴールに近い方の列を優先してみてください。

例えば、今は模様替えが目的でも、2〜3年後に転職を考えているなら、作品を作れる学び方を選ぶ方が後でやり直しが少なくて済みます。

講座や学校を検討したいサイン
  • 本を読んでも、図面のどこが正しいのか判断できない
  • 勉強する週としない週の差が大きい
  • 作品を作っても、見せる相手がいない
  • 転職や就職に使えるポートフォリオを作りたい
  • 二次試験のような実技やプレゼンの練習をしたい

1つでも当てはまるなら、講座や学校の資料だけでも見てみると判断しやすくなります。見るだけなら、申し込む必要はありません。

インテリアデザインを学ぶ机の上に、図面・素材サンプル・色見本・ノートパソコンが並んだ手元の写真

社会人と学生で考え方が少し違う

高校生や大学生なら、専門学校や大学の学科でまとまった時間をかける選択肢があります。専門学校の中には、修了すると「専門士」の称号が受けられる課程もあります。

社会人なら、今の仕事を続けながら夜や週末に学ぶ方法が中心になります。未経験から仕事を変えたい方は、未経験からインテリアデザイナーになる方法も合わせて読んでみてください。

独学で進めるなら、どこでつまずきやすい?

つまずくのは「描いたものを見てもらえない」こと

本で知識を入れるところまでは、独学でも十分に進めます。止まりやすいのは、自分の図面やプランが合っているか確かめられない所です。

独学で勉強していると、『テキストは分かるのに、自分で描くと何かおかしい』という壁に当たりやすいんです。

これは知識が足りないのではなく、手を動かす練習と、それを見てもらう機会が足りていないサインです。

独学の1回分の進め方

1回60分の進め方
  1. テキストを1単元だけ読む(家具の寸法、照明の種類など)
  2. 自分の部屋の一部を、方眼紙に縮尺をそろえて描いてみる
  3. 学んだことを使って、家具の配置を1案だけ考える
  4. 実際の部屋と見比べて、通れない所や暗い所が無いか確かめる
  5. 気づいた点を一言メモして、次の回の最初に見直す

ポイントは、2番目の「自分の部屋を描く」ことです。身近な空間なら、寸法を測って答え合わせができるんです。

独学で詰まりやすい所と対策

詰まりやすい所どうして詰まる?独学でできる対策
図面の描き方線の太さや記号のルールが本だけでは分かりにくい手本の図面を1枚まるごと写して描く
寸法の感覚数字を見ても大きさがイメージできないメジャーで家の家具や通路を測ってメモする
パース(完成予想図)立体に見える描き方にコツがある簡単な箱の形から練習し、少しずつ家具を足す
CAD・3D操作を覚えるのに時間がかかる1つのソフトに絞り、同じ部屋を何度も描く
作品の講評見てもらう相手がいない単発の講座や体験授業で一度だけでも見てもらう

表の最後の「作品の講評」だけは、独学ではどうしても補いにくい所です。ここだけ講座やスクールを使う、という組み合わせ方もありますよ。

よくある失敗

きれいなインテリア写真を集めるだけで、勉強した気になってしまうケースはよくあります。写真を見たら、「なぜこの配置なのか」「通路の幅はどのくらいか」を自分の言葉でメモしてみてください。

ソフトの役割や覚え方はインテリアデザイナーが使うCADと3Dソフトで詳しく紹介しています。

講座や学校を選ぶなら、何を比べればいい?

名前より中身で比べる

講座や学校選びで迷ったら、5つの点を並べて見てみてください。学べる範囲、課題と講評の仕組み、使うソフト、就職や転職の支え方、給付制度の対象かどうか、です。

『学校や講座が多すぎて、どれを選べばいいか分からない』という声はよく聞きます。比べる点を先に決めておけば、迷う時間がぐっと減りますよ。

講座・学校を選ぶ前のチェックリスト
  • 自分のゴール(趣味・資格・仕事)に合った内容かを確かめる
  • 課題の提出と講評が、どのくらいの頻度であるかを確かめる
  • 授業で使うソフトと、自宅でも練習できるかを確かめる
  • 作品集(ポートフォリオ)づくりの支えがあるかを確かめる
  • 就職や転職の相談ができるかを確かめる
  • 教育訓練給付制度の対象かを確かめる
  • 通学の日時や受講期間が、今の生活に合うかを確かめる

チェックリストの項目は、公式ページだけでは分かりにくいこともあります。そんな時は、資料を取り寄せて並べてみると比べやすくなります。

教育訓練給付制度を使える講座もある

社会人向けの講座の中には、厚生労働省の教育訓練給付制度の対象になっているものがあります。雇用保険に加入している人や、加入していた人が、指定の講座を修了すると受講費用の一部が支給される制度です。

種類どんな制度か
一般教育訓練受講費用の20%(上限10万円)が支給される
特定一般教育訓練一般教育訓練とは給付率・上限が違う。くわしくは厚生労働省で確認
専門実践教育訓練より長期の講座が対象になりやすい。給付率・上限は厚生労働省で確認

どの講座がどの種類の対象かは、講座ごとに違います。対象の講座は、厚生労働省の「教育訓練給付制度 検索システム」で探せます。

給付制度について

受給には、雇用保険の加入期間などの条件があります。最新の条件は厚生労働省の教育訓練給付制度のページか、お近くのハローワークで確かめてみてください。

資料請求は、比べるための手段

いくつかの学校や講座の資料をまとめて取り寄せると、カリキュラムや課題の例、講評の仕組みを手元で見比べられます。申し込む前の判断材料としてはいちばん手軽な方法です。

資料を読んで「やっぱり独学でいける」と思えたら、それも立派な結論です。資料で何を見ればいいかは、インテリアの学校・講座を資料請求で比べる方法で詳しく紹介しています。

インテリアデザイナードットコム

インテリアの学び方を比べたい方へ

インテリアデザイナーへの道は、専門学校・大学・社会人スクール・通信講座・独学とさまざまです。自分に合う学び方を選ぶには、気になる学校や講座の資料を取り寄せて、学べる範囲や課題の講評、就職の支え方を見比べるのが近道です。比べ方のチェックポイントをまとめました。

無料学校・講座の資料請求と比べ方を見る

教育訓練給付制度の対象講座かどうかは、各講座の案内と厚生労働省の検索システムで確認できます。

インテリアデザインの学び方でよくある相談

悩みの多くは「独学で足りるか」

学び方の相談でいちばん多いのは、「独学で大丈夫か、講座や学校を使うべきか」というものです。代表的な3つに答えます。

通信講座と、半年〜1年のスクールで迷っている

インテリアコーディネーターを目指していて、通信講座にするか、通学のスクールにするかで迷っている、という相談です。

ここで大事なのは、ゴールが「資格を取ること」か「仕事で使える作品を作ること」かです。資格の知識を入れるだけなら、通信講座でも十分に進められます。

一方で、図面やプレゼンを人に見てもらいたいなら、通学の方が講評をもらう機会を作りやすいんです。こんなふうに自分に聞いてみてください。

  • 「週に何時間、決まった時間を取れる?」
  • 「描いたものを、誰に見てもらう?」

2つ目の答えが空欄なら、通学やオンラインで講評がある講座を選ぶと安心です。

二次試験は、やはり独学だと難しい?

インテリアコーディネーター資格の二次試験について、独学で対策できるのか、という相談です。

二次試験はプレゼンテーションと論文の実技で、筆記の知識とは違う力が必要になります。自分の答案のどこが足りないのか、自分ではなかなか気づけないんです。

独学で進めるなら、時間を計って描く練習を繰り返し、可能なら一度は誰かに見てもらうのがおすすめです。添削だけ受けられる講座を探すのも1つの方法です。

試験の仕組みは年度によって変わることがあります。最新の日程や内容はインテリア産業協会の公式サイトで確認してみてください。

インテリアの仕事をしたことが無くても、独学で資格は取れる?

専業主婦で、インテリアの仕事にも就いていないけれど、独学で資格を取りたい、という相談です。

インテリアコーディネーター資格の一次試験は、年齢・学歴・職業・経験を問いません。仕事の経験が無いことは、受験の妨げにはなりません。

ただ、実務の経験が無いと、テキストの言葉が具体的にイメージしにくいことも。家の中の家具や照明を、学んだ言葉で言い直してみると、知識が自分のものになりやすいですよ。

資格の種類と違いは、インテリアデザイナーに役立つ資格でまとめています。

よくある質問

インテリアデザインの学び方は、独学と学校のどちらがおすすめですか?

ゴールによって変わります。趣味や資格の知識なら独学や通信講座でも進められます。仕事にしたいなら、図面や作品を見てもらえるスクールや学校が向いています。

インテリアデザイナーになるのに資格は必要ですか?

インテリアデザイナーを名乗るための国家資格はありません。ただ、学んだ知識を形にする目標として、インテリアコーディネーターなどの資格を目指す人は多いです。

働きながらでもインテリアデザインは学べますか?

学べます。通信・オンライン講座や、夜や週末に通う社会人スクールなら、仕事と両立しやすくなります。

資料請求をしたら、申し込まないといけませんか?

資料請求は、学校や講座を比べるための材料集めです。資料を見て独学に決めても問題ありません。

教育訓練給付制度は誰でも使えますか?

雇用保険の加入期間などの条件があります。対象の講座かどうかと自分の条件は、厚生労働省のページかハローワークで確かめてみてください。

まとめ

この記事の要点
  • インテリアデザインの土台は、図面を読む力と空間を立体で考える力
  • 学び方は独学・通信講座・社会人スクール・専門学校/大学の4通り
  • 違いは、作品に講評をもらえるかと、使える時間
  • 迷ったら、ゴール(趣味・資格・仕事)と今の生活から選ぶ
  • 講座や学校は5つの点で比べ、給付制度の対象かも確かめる

学び方を決めたら、その先の進路も気になりますよね。全体の道のりはインテリアデザイナーになるには?で紹介しています。

まずは判定表で自分に合う学び方の候補を1つ決めて、今日は自分の部屋の寸法を測るところから始めてみましょう。

インテリアデザイナードットコム

インテリアデザイナードットコム 編集部

インテリアデザイナーの仕事内容となり方、インテリアコーディネーターなど似た職業との違い、役立つ資格、専門学校や講座での学び方、就職先までを、これから目指す人の目線で整理している情報サイトです。 公式サイト

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