混雑に負けないインテリアデザイン事例
エントランスを工夫する
混雑が最も現れるのは、エントランスのデザインでしょう。出入り口は人が最も通るため、どうしても混雑しがちです。店舗のデザインなどでは、入口から店内が見えやすくするように設計することで、出入り口で立ち止まって混雑が発生するのを緩和します。
これにはデメリットもあり、入り口付近や窓際にいるお客様は視線が気になって落ち着かないということもあります。そのため窓際には植木やディスプレイ、ガラスの装飾などを利用して視線を遮るような工夫を施し、座っている店内のお客様からは外が見えないようにします。
視線を遮るアイテムの位置を工夫することで、外を歩いている方からは店内が見え、店内で座っておられるお客様からは外への視線を遮るような工夫が必要です。
混雑時を想定したデザイン
飲食店などでは平常時と混雑時の差が激しく、混雑の程度がコントロールしにくい環境にあります。そこで、混雑時を想定したインテリアのデザインを設計することにより、人であふれてもある程度の快適性を確保できるデザインを施します。
カフェなど小規模な店舗ではあまり必要のない工夫ですが、ある程度の人数を入れるような店舗では混雑を想定したインテリアデザインを取り入れなければなりません。
お客様同士の距離があまりにも近いインテリアデザインや、横にならなかったら通れないようなスペースを設けてしまうことは避けましょう。
開放感のあるオープンな空間作りを意識し、スペースが許すときは、個室や仕切りのあるスペースを作って、混雑時でも座る人や移動する人が気兼ねせずに過ごせる空間を作ります。
回転率や売上目標なども重要な要素ですが、店舗においてリピーターを獲得するにはまた来たいと思える快適性が重要です。
一般家庭の場合
一般家庭でも、収納や動線を工夫することで混雑を発生させないインテリアをデザインすることが可能です。動線がまっすぐでなかったり、他の動線とかぶっていると非常に動きにくいインテリアになります。
一般家庭が混雑するということはほとんどありませんが、動線が遮られることで快適性を損ってしまいます。
特にトイレやお風呂場、洗面所やキッチン、玄関周りや裏口に繋がる場所の動線を可能な限りにまっすぐ、そしてかぶらないようにデザインすることで、快適で過ごしやすい家のデザインが可能になるでしょう。
収納を多く作ることも快適性に重要です。壁に収納があり、片付けたいものが出っ張ることなくすっきり収納できることで動線を通し、人が容易に通れるようになります。
動きやすいインテリアデザインは、余計な労力や衝突などの事故を防ぐのにも適しています。